個人クリニックを開業したい、という方達に、開業にあたっての準備や運営などを書いていきます。
準備するもの
クリニック開業にあたり準備するものは、以下のものになります。
- 開設管理者の医師免許証の原本と写し
- 開設管理者の履歴書
- 診療所の敷地の平面図
- 付近の案内図
- 建物の構造概要及び平面図
- 従事医師及び看護師等の免許証及び履歴書
- (建物を賃貸している場合)賃貸契約書
- その他(エックス線装置を設置する場合はこの他にも届出が必要)
準備するものはたくさんありますが、開業する際にはあらかじめ揃えておきましょう。
開業の流れ
開業するにあたって、どのような順番で物事をすすめていくかが大切です。
開業するための準備の順番を書いていきます。
1、開業時期や事業計画の作成
開業したい時期が決まっているのならば、その1年~1年半を目安に準備にかかる必要があります。また新規で物件が建築される場合には、該当物件の竣工時期を必ず確認しましょう。
医療モール等の場合は複数科目内定しなければ着工しないケースもよくあります。
その場合には、該当物件を優先し竣工まで待つのか、または別の物件を検討しなおすことも必要になってきます。
開業時期が決まったら、開業するクリニックのコンセプトなどを定め、それに沿った事業計画を立てていきます。
事業計画の際に、考えていかなければいけないことはたくさんありますので、事業計画の段階から開業コンサルタントに相談するといいでしょう。
2、土地、物件選びや、資金調達
実際に開業する物件が決まってから、内装プランの決定や工事などに時間がかかります。
遅くとも6ヶ月前までに物件を選び、賃貸契約を結ぶ必要があります。
同時に、金融機関の借り入れの交渉もしていきます。金融機関との交渉は、医療特化型の会計事務所に相談することが最適です。当社ではそのような会計事務所もご紹介可能ですのでお気軽にご相談ください。
3、内装工事や導入機器の選定
物件が決まったら、内装工事会社を選び、打ち合わせを重ねて、レイアウトを決定します。
内装業者によっては得意不得意があることがよくあります。また、開業時のコストで内装費用が一番多い割合を占める項目でもありますので、慎重に選定していきましょう。
お知り合いで開業されている先生がいらっしゃる場合は意見を聞いてもらうこともより良いクリニックづくりのポイントにもなります。
同時にクリニックに設置する導入機器なども決めておく必要があります。
当社では医療機器卸会社と連携をとることも可能ですので、お気軽にご相談ください。
4、スタッフ採用、研修
開業の1~3ヶ月くらい前には、雇用スタッフ達の採用活動をしましょう。
なお、クリニックを開業する際には保健所に「診療所開設届」を提出する必要があります。
雇用スタッフが決まったら1ヶ月くらい前からスタッフの研修を始め、経営理念などの共有や、実際のオペレーションの教育をしていきましょう。クリニック開業の2週間前くらいから、模擬診察を行い動きを確認することも大切です。
開業後の運営
経営とは、利益を上げるための運営・管理業務全てを指します。
開業後にはスタッフの管理と育成、物品の管理、設備管理、経理業務、集患業務などを業務内容として行っていきます。顧問税理士と連携し、現在のクリニック運営が計画より下回っていないか等をこまめに確認することが大切です。当社では課題に合わせて、適切に広告を行うよう提案することを行っております。
まとめ
クリニック開業にあたり、準備、開業後の運営を書いていきました。
これから開業をされる方にとって、少しでもお役に立てますように。