いざクリニックを開業しようと思っても「何から手をつければ良いか分からない」といった悩みや不安は付き物ですよね。
そこで今回はクリニック開業の準備について、簡単に解説します。
これさえ見れば手順がしっかり分かりますよ。
膨大な開業手順をサクッと解説
開業すると一口に言っても準備は多岐に渡ります。
例えば都心によくあるテナント型で開業する場合を想定したとしましょう。
開業手順と期間
コンセプト設計・開業地選定
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市場調査・事業計画書作成
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開業地決定
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資金計画・資金調達
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内装設計・施工
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医療機器選定・人材採用
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什器備品調達
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プロモーション
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医薬品材料調達
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行政手続き
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内覧会開催
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開業
といった形になります。
ゼロからのテナント型と仮定しましたが、大まかな流れは戸建てクリニックでも居抜き物件を利用したクリニックでも変わりません。
あくまで、資金調達から開業までの期間が短縮されるか延長されるかの違いです。
今回の仮定クリニックの場合は開業地が決まってからおよそ5~6ヶ月の期間がかかります。
また、開業までの期間で一番差が出るのは、コンセプト設計から開業地決定の期間です。
どこでクリニックを開くかすぐに決まれば次の段階に進めますが、良い場所がなかなか見つからない場合はそもそもクリニックを開く場所が決まっていないので、次の段階に進めません。多くの方は一生に一度のご開業となりますので、のんびりと開業地を探す方もたくさんいますが、開業することが決定されている場合は早めに開業されることをお勧めいたします。その理由は、この2年間で様々な変化が世界中でおきており内装費用等の必要経費がかなり増額しており、ご開業時の融資額に大きく関わってくるからです。また、これ以外にも年々開業される方は一定数いらっしゃるため、その間に競合医療機関も増えていきます。
開業するか否かを悩まれている場合にはじっくりと検討されることも重要ですが、開業することが決定事項の場合には、早めにご開業されることをお勧めします。
クリニック開業に適した物件の探し方
クリニックを開業するにあたって、どう物件を探すのか、どういった物件が良いのかも簡単に解説します。
周辺調査がとても大切
クリニックを開きたい場所が決まれば、まずは周辺調査をしましょう。
周辺の医療機関や混雑具合の確認、朝・昼・夕それぞれの人通りの確認、競合医療機関がある場合はそこの混雑具合の確認など。
開業したものの「思っていたのと違う」「患者さんがいない」といった状態を避ける為にも周辺調査はしっかりと行いましょう。また、クリニックの患者数の増加については、1日あたり5名~10名の日が続き、クリニックが認知されると一気に増加する傾向があります。
開業当初に患者数が少ないのは当たり前ですが、その間にできる習慣対策は早めに手を打ちましょう。当社では、広告宣伝についても踏み込んだアドバイスが可能ですので、ご不安になられた際にはお気軽にご相談ください。
物件の留意点
また、良いと思える物件を見つけても注意が必要です。
そもそも医療機関使用が不可の物件もありますし、賃貸借契約書もしっかりと確認をしないと短期間の契約などになっている場合もあります。
近隣に薬局はあるかどうかも大事なポイントです。
患者さんはクリニックのすぐ近くの薬局を好まれます。
更に、近隣にクリニック運営に悪影響を及ぼす施設はないかの確認も重要です。
どんな科目での開業であれ、近隣が騒がしいクリニックに行きたいと思う患者さんはあまりいません。
まとめ
このようにクリニック開業の物件探しは留意点がとても多いので難しいものです。
自分だけで探すのが困難な場合は、医療機関の事情を理解した経営コンサルタントなどに相談するのも良いですね。もちろん当社でも適格なアドバイスが可能ですので、お困りの際は遠慮なくお申し付けください。